折り紙

 origami.c.u-tokyo 館 知宏

計算折紙のかたち

革新的な外科学教育システムの構築

東京大学大学院総合文化研究科
広域システム科学系
2015年度修士論文テーマ: コンピュテーショナル・オリガミ

指導教員: 舘知宏 山口泰(主指導教員)

 折紙は,一枚の紙を折って様々な形を作る伝統的な工芸として知られていますが,多様に解釈・拡張され国際的に発展している領域横断的な研究テーマでもあります。中でも折りによって作られる立体形状,折り畳みや展開メカニズム,モジュールの持つ対称性などの数理を抽出し,さまざまな物や空間の設計に応用する折紙工学の分野の期待は大きく,近年ではディジタル・ファブリケーション技術の普及に伴い,個人が手軽に豊かなデザインを行う方法としても着目されています。 このような折紙の応用のため,コンピュテーショナル・オリガミ(折紙の幾何とアルゴリズムの研究)に関する理論的,実践的研究を行います。具体的なテーマとしては,可展形状の設計,剛体折紙機構の解析と設計,折紙とテンセグリティ構造のパターンの創生,構造最適化を用いたパターン創生,既存の創作手法のシステム化,幾何的/図的観点からの作品研究,折りシークエンスおよび折り図の自動生成,などが挙げられますが,これに限定されるものではありません。

 いずれの研究テーマでも,幾何や計算に関する理論的研究と,実際に手を動かして物やシステムを作る実践的研究の両方を重視します。CADやCNCマシンなどの既存のシステムを駆使して新しい物を生む創意工夫を歓迎します。

大学院入学案内(総合文化研究科 広域システム科学系)

 

三谷純リン

折り紙の歴史
折り紙と展開図
よく知られている折りのパターン
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折りと鏡映変換(平坦折り)
展開図からの紙の重なりの復元
平織り(Tessellation)NEW
ジャバラ折り展開図の見方・作り方
8×8格子パターンからできる構造
1枚の紙で表現可能な曲面
折りと鏡映変換(立体的な折り)
折り紙用ソフトウェア
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