ベン・ニコルソン

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メイベル・プライドによる肖像画

ベン・ローダー・ニコルソン (Benjamin Lauder Nicholson, 1894年4月10日 – 1982年2月6日)はイギリスの画家。抽象絵画を多く制作した。

バッキンガムシャーに生まれ、ロンドンに没する。父ウィリアム・ニコルソン(Sir William Nicholson, 1872年2月5日 – 1849年5月16日)も画家である。

初期は、ポール・セザンヌやキュビスムに近い作品を制作。その後、Seven and Five Society、ユニット・ワンやアプストラクシオン=クレアシオン(1930年代の抽象絵画参照)などに参加し、抽象作品に向かった。

抽象作品については、白い彫刻レリーフなど、徹底した幾何学的抽象作品を制作した。単なる絵画にとどまらず、彫刻的な要素をたぶんに含む作品が多く、しかも、白や淡い色のものなど、色彩が抑えられている作品が多い。イギリスの抽象絵画を強力に牽引した一人である。1931年から1951年にかけては、バーバラ・ヘップワースと結婚していた。


 20世紀イギリスの抽象美術を代表するベン・ニコルソン(1894−1982)は、バッキンガムシャーに生まれ、ロンドンの美術学校で学んだ。その後、 ヨーロッパ各地を旅し、やがてパリでブラックらに出会い、モンドリアンやドローネーらが名を連ねていた「アブストラクション・クレアション」(抽象・創 造)に参加。これを契機にヘンリー・ムーアらと共に、抽象芸術グループ「ユニット・ワン」を結成し、イギリスに本格的な抽象美術の土壌を築いた。

 ニコルソンの哲学的ともいえる抽象画には、まるで上質な詩や短篇のような抒情性が漂っている。当初は、風景画や静物画を描いていたが、のちにピカソやブ ラックのキュビズム、あるいはモンドリアン、ミロなどの影響を受けて次第に抽象への模索を深め、まさに天性ともいうべき描線によるゆるぎない構成、微妙な 変化を伴う新しい空間を造りあげる独自の作風を確立した。と同時に、イギリスの自然や日常の静物から目を離すこともなかった。半具象と抽象の間を揺れなが ら、その繊細な接点を表現し続けたといえる。