うしく景観まちづくりセミナー

■平成30年度牛久市景観まちづくりネットワーク主催の「まちづくりセミナー」

塚原正彦氏(筑波学院大学教授・日本地域学会会長)

 日本地域資源学会長、常磐大学教授。1962年生まれ。学習院大学経済学部卒業。経営情報学修士(多摩大学大学院)。専門は地域資源学、ミュージアム未来学、社会デザイン学。学習院大学で香山健一のもとで未来学と社会デザインと出あう。田中芳男が創設した国立科学博物館に在職中、ミュージアム・マネジメントなど新事業の企画構想にたずさわり、新しいミュージアムプロジェクトを展開するプログラムを開発する。その過程で、ミュージアムと社会、そして未来を結ぶ新しい社会デザインを構想するための「ミュージアム未来学」のアプローチに気づく(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
みんなのミュージアム 人が集まる博物館・図書館をつくろう』より

■録音-1(3分)

■録音-2(17分)

■録音-3(19分)

■録音-4(12分)

■録音-5(25分)

■録音-6(12分)

■録音-7(17分)

■録音-8(3分)


 平成30年度牛久市景観まちづくりネットワーク主催の「まちづくりセミナー」が行われました。今年のテーマは「牛久の未来をデザインする」(うしおくる里のみんなのミュージアムをつくろう!)です。講師は筑波学院大学教授で日本地域学会会長・塚原正彦氏にお願いいたしました。

 講演の主旨は、市内に残される宝、歴史や遺跡をもっと掘り起こしみんなのミュージアムを作ろうということです。人づくりする場がミュージアムということです。ミュージアムは観光の拠点となるはず。そして、E.H.カー(イギリスの歴史家、政治学者)の「歴史とは現在と過去の対話である歴史は過去、現在、未来の対話である」というお話を伺い、歴史や過去を掘り起こし、まちづくりに繋げようというものでした。

1.牛久の未来の課題は、

 ①ビジョンを提起する  

 ②グランドデザインを描く

2.牛久の戦略 

 ①生活力のある富裕層を町にとどめる  

 ②未来へ投資したい人を牛久で生活してもらう 

 ③短期移民(富裕層の観光)を牛久に呼び込む  

 ④在住富裕層が参加する新しい仕組み作り 

等々盛りだくさんの講演でした。


■「ボランティアガイド」目指し歴史講座・・・牛久の市民有志団体

 牛久の歴史を案内する「ボランティアガイド」の仕組みを来春にも立ち上げることを目的に、牛久の古代から近代までを学ぶ養成講座がこのほど開始。十数人の受講生が熱心に学んでいる。

 「牛久には多くの歴史的な見どころがある一方、案内所やガイド本などがほとんど無い」と、市民有志でつくる景観まちづくりネットワークが講座を企画。同団体が7~8年ほど前から取り組む市内歴史紹介ツアーの内容も踏まえながら、11月から月2回程度の連続講座をスタートさせた。

 同ネット代表坂弘毅さん(75)が講師を務め、座学と現地歩きを重ねている。このほど行われた第3回では「牛久の天正18年」と題し、豊臣秀吉による小田原落城前後となる戦国時代の牛久の動乱の様子を、城跡や墓の写真を交えながら解説

 受講女性(64)は「20年ほど住んでいる街なのに知らないことばかりで家でも復習している。勉強になるし楽しい」と話した。

 今後は水戸街道・牛久宿や開拓の歩み、日本初の本格ワイン醸造施設牛久シャトーの創設者・神谷傳兵衛などを題材に講座が続くほか、2019年4月には希望者らで「牛久歴史まち歩きの会」が始動予定。

「牛久の歴史や魅力は伝えきれないので、講座は立ち上げ後も継続しようと思います」と坂さん。受講は市内外を問わない

牛久の市民有志団体