レドンホール・ビル
■レドンホール・ビル TTE LEADENHALL BUILDING
空間が高層ビルそと同じくらい重要な区域、その一部としてオフィスビルが建てられた場合、当該区域は都市やスカイラインの美しさを増す。それはシカゴやサン・ジミニヤーノのスカイラインを眺めれば、すぐにわかる。
中世につくられた曲がりくねった街路と、それぞれに特徴があり、広さが不揃いの区画で構成される街では、ワシントンD.Cのような碁盤目状に整備された街よりも、建物のフォルムが劇的になる。こうした街に高層ビルを建てる際のもう1つの制約は、歴史的建造物に通じる眺めのいい細長い場所を保全しなければいけないことである。
レドンホール・ビル・・・ブリティッシュ・ランドが開発し、ジャース・スターク・ハーバー・アンド・パートナーズが設計した・・・は、後方に傾斜して視界から外れることで、セントポール大聖堂の眺めを損なわずに済んでいる。
規模の大小を問わず、自ら設計する建物が、その利用者や通がりの人々すなわち今日や明日の観客に向かって′パフォーマンス′見せられるようにするために、建築家の責任は施主の指示を超えての公の領域に及ぶ。こうした建物は、生の舞台を上演する場で、いま世の中を席巻している社会的、経済的、政治的、技術的な力を適切な方法によって映し出し、明らかにする。
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