40年ぶりに八木節について調査してみた。福居の八木宿場街である。本来はここが発祥地である。私の祖父が文化財かんけいの調査で聞き取りをしていたことを覚えている。今から60年前の話しだ。
■八木節保存会の演奏より
■歴史
八木節は、現在は郷土芸能的側面を強く打ち出しているが、大正年代から昭和初年代には全国的な流行が(安来節同様に)あり、寄席芸能であった。発祥については諸説あるが、通説は現在の栃木県足利市にあった八木宿において、初代堀込源太(本名、渡辺源太郎)が歌っていた歌がそのルーツであると考えられている。八木節の名称は、八木宿にちなむ。当初は渡辺の名から「源太節」と呼ばれていたが、1914年(1913年説もあり)に日本蓄音機商会でレコーディングされる際に命名された。