■できごと
1950年代は、冷戦構造の固定した時代として位置づけられる。旧枢軸国を含む西側諸国では、経済が急速に復興し、1920年代と同様の消費生活が行われるようになった。都市近郊には郊外住宅が発達した。政治的・文化的にはやや保守化し、一部の人権拡大の要求は軽視された。
こうした保守的な傾向への反動として対抗文化としての若者文化が生まれ、1960年代の対抗文化の爆発的広がりに結びつく。
また朝鮮戦争後の東西ブロックの緊張から、軍拡競争、宇宙開発競争、西側における赤狩り(マッカーシズム)が起こった。この緊張は政治的な保守化につながった。
■戦争と政治
▶︎サンフランシスコ講和会議、日本国との平和条約(1951年)
▶︎朝鮮戦争(1950年~1953年)
▶︎チベット侵攻(1950年~1951年)
▶︎米国で赤狩り(マッカーシズム)
▶︎日本で公安調査庁設置(1952年)
▶︎日本の再軍備、自衛隊発足(1954年)
▶︎キャッスル作戦(1954年3月1日)
▶︎スエズ危機(第2次中東戦争)
▶︎ヨーロッパ共通市場(ECM)、設立
▶︎日本で過度経済力集中排除法の廃止(財閥系企業の復活)
▶︎社会党再統一及び保守合同で55年体制がスタート(1955年)
▶︎ワルシャワ条約(1955年)、締結 - 東西の軍事ブロック化
▶︎ワルシャワ条約は、ポーランド人民共和国の首都ワルシャワで1955年に締結された多国間条約。正式名称「アルバニア人民共和国
▶︎ブルガリア人民共和国、ハンガリー人民共和国、ドイツ民主共和国、ポーランド人民共和国、ルーマニア人民共和国、ソヴィエト社会主義共和国連邦及びチェコスロバキア共和国間の友好、協力及び相互援助条約」。
▶︎地上での核実験がもっとも行われた時代
▶︎米CIA、グアテマラ政府の転覆工作
▶︎1956年、ハンガリー動乱
▶︎チベット動乱(1956年~1959年)
▶︎ウラル核惨事(1957年9月29日)
▶︎フィデル・カストロ、キューバで政権掌握
▶︎植民地の独立続く。アルジェリア、ベトナムなどが独立。