舞鶴城に由来し、鶴が天高く飛ぶ姿を型取ったという三春の名物「三角油揚げ」。
ほうろく焼きは、これにネギの小口切りを入れ、フライパンで色好く焼きます。季節によって、春はふきのとう味噌、夏は山椒味噌、秋は柚味噌などで熱いうちに食べます。
みちのくの庶民の素朴さと自然に対する細やかな感受性が生み出した風味です。
■三春索麺
今から300年前の江戸の昔、江戸から北へ60里、奥州三春藩に東北で唯一、しかも国内では最も上級の索麺産地がありました。
江戸時代の百科事典『和漢三才図会』にも「奥州三春より出づるものが細白にて美なり」と紹介されており、三春藩時代に幕府献上品となっていました。