トゥルク
今日はトゥルクという街に視察へ。トゥルクは1812年にヘルシンキに首都移転するまで首都だった街。ヘルシンキから西へ165km、電車で約2時間行ったところにあります。
まず行ったのは「Arken – Åbo Akademi Faculty of Arts」(2003、設計:ペッカ・マキ)これは鉄工所だった建物を大学にコンバージョンした例。フィンランドに住むスウェーデン語を話す人達のための大学だそうです。
中庭をガラスで覆い、その中に小ホールのボックスが入っています(写真左)。保護建築に指定されているので、外観が変わらぬように配慮されています。写真 中は教室棟木造の床を撤去してアトリウムにしたもの。写真右は図書館。鉄骨の構造はそのままにして内装をやり変えてあります。
次は「トゥルク・アート・アカデミー」(1994-7年、改修設計:オラ・ライホ+ミッコ・ブルッキネン+イルポ・ラウニオ)。もともと1928年築の造 船所(1934年ロープ工場に増築)だった建物を芸術系の大学にコンバージョンした例。半分は美術系、半分が音楽系の学科で、ガラス張りのコンサートホー ルがあります。
それぞれ、設計をした建築家に長時間解説をしてもらうという大変充実した見学でした。