中国残留孤児問題

■満蒙開拓団はこうして送られた~眠っていた関東軍将校の資料~・NHKスペシャル

■製作:満州教育映画協会・開拓移民の満州での生活ぶりを紹介する

今から75年前の1931年、満州事変勃発。その翌年から第一次満蒙開拓団の移住が始まる。それは、構成員が銃砲を装備した武装開拓団だった。ソ連との国境付近に配置された防衛軍の役割も担っていたのである。

この派遣計画は、「満蒙開拓の父」といわれた関東軍将校東宮鉄男らを中心に練られた。その東宮の移民計画書や直筆の日記など、貴重な資料の公開が遺族から許可された。王道楽土や五族協和、夢の別天地の名のもと、満州に27万人が渡り、中国残留孤児など多くの悲劇を生んだ開拓団の移住は、日本の国策としてどのように計画され、どのように実行に移されたのだろうか。

当時の政府と軍の計画決定の過程を新資料と証言で検証していく。