■長谷川沼田居美術館(外部リンク)
沼田居美術館は、盲目の画家長谷川沼田居(1905~1983年)の作品を展示する美術館です。彼は尋常小学校在学中より、図工に優れた才能を見せていました。
15歳のころから漢学者で南画家の牧島閑雲(田崎草雲門下)の内弟子となり、日本画の基礎を学びました。26歳の時に栃木県美術展に『二曲屏風』を出品し、小杉放庵に認められ、春陽会の日本画家田中咄哉州の内弟子として上京しました。
しかし、健康や経済上の理由により、3年で帰郷となりました。その後は、足利で描きつづけるとともに、日曜画塾を始め、後輩を育てました。50代半ばより視力が悪くなり、ついには失明にいたりました。彫刻家とちがって画家にとって失明は致命的であります。それでもなお長谷川沼田居は筆を捨てず、心眼で描く独自の画風書体を確立しました。
▶︎長谷川沼田居資料
長谷川沼田居は、戦前から戦後にかけて栃木県足利市に在住して創作活動を展開した日本画家です。若年から眼に障害があったようで、次第に悪化していって晩年には両眼とも眼球摘出するのですが、生涯絵を描き続けた人です。
沼田居を知ったのは2015年に渋谷区立松涛美術館で開催された「スサノヲの到来」という展覧会においてです。この展覧会は足利市立美術館学芸員の江尻潔氏が中心となって企画が立てられたようで、足利市とその周辺に在住して活動しているアーチストが多数出品していました。
■栃木県関連画家系譜
■作品群
▶︎1931年制作
▶︎1935年制作
▶︎1956-57年制作
▶︎1970制作
ひまわり(宇宙) 1982 ひまわり(目玉) 1959
黄玉入夏 1949(絵はがき) ひまわり 1960年(絵はがき)
ねぎ坊主 1961年(絵はがき) 鶏頭 1962年(絵はがき)
※ [製作] 長谷川沼田居遺作保存会