図画工作科の目 標
表現及び鑑賞の活動を通して,つくりだす喜びを味わうようにするとともに造形的な創造活動の基礎的な能力を育て,豊かな情操を養う。
○文部省告示第175号(平成15年文部科学省告示第173号・一部改正)
小学校学習指導要領(平成元年文部省告示第24号)の全部を次のように改正し,平成14年4月1日から施行する。
図画工作科・各学年授業の目 標
〔第1学年及び第2学年〕
目 標
(1) 表したいこと,つくりたいものを自分の表現方法でつくりだす喜びを味わうようにする。
(2)材料をもとにした造形活動を楽しみ,豊かな発想をするなどして,体全体の感覚や技能などを働かせるようにする。
(3)かいたり,つくったりしたものなどを見ることに関心をもち,その楽しさを味わうようにする。
〔第3学年及び第4学年〕
目 標
(1)豊かな発想や創造的な技能などを働かせ,その体験を深めることに関心をもつとともに,進んで表現する態度を育てるようにする。
(2)材料などから豊かな発想をし,手や体全体を十分に働かせ,表し方を工夫し,つくりだす能力,デザインの能力,創造的な工作の能力を伸ばすようにする。
(3)自分たちの作品や身近にある作品,材料のよさや美しさなどに関心をもって見るとともに,それらに対する感覚などを高めるようにする。
〔第5学年及び第6学年〕
目 標
(1) 造形的な能力を働かせるとともに,自らつくりだす喜びを味わい,様々な表し方や見方に触れ,創造的に表現する態度を育てるようにする。
(2)材料などの特徴をとらえ,想像力を働かせて主題の表し方を構想するとともに,美しさなどを考え,創造表現の能力,デザインや創造的な工作の能力を高めるようにする。
(3)作品などを進んで鑑賞し,そのよさや美しさなどを感じ取り,感性を高めるとともに,それらを大切にするようにする。
楽しい造形の内容・造形あそび
A表現(1) 「造形あそび」の内容
材料などをもとにした楽しい造形遊びは,児童が手や体全体で材料や場所,環境の形や色,大きさなどの特徴から発想したことをもとにして,それらに働きかけ,自らのよさや可能性を試したり,広げたりする造形活動である。
材料などをもとにした造形遊びは,児童が持てる力を十分働かせ,つくりだす喜びを味わうようにする観点から,遊び性を生かした学習活動として構成したものである。
この内容では,児童が自ら発想した造形活動を楽しむとともに,その過程において一人一人の創造的な想像力や造形感覚,技能などの資質や能力を十分働かせ,伸ばすようにすることをねらいにしている。
絵や立体に表したり,つくりたいもの、工作に表したりする
A表現(2) 「絵や立体に表したり,つくりたいものや工作に表したりする楽しい」の内容
この内容は,児童が幼いころから親しんでいる絵を描いたり,粘土などでつくったりする活動をもとにして作品に表すことである。
この内容では,児童がおよそ実現しようとする目当てや表現しようとする思いや意図があって,作品をつくりだすことである。そこでは,造形感覚や創造的な技能などを働かせ,よさ美しさなどを考えながら,表し方を工夫するなど創造的に表現する力を育てることをねらいにするものである。