■リファイニング建築[ 再生建築 ]とは
リファイニング建築(商標登録第4981412号)とは、リフォームやリノベーションと異なり、弱体化した構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって現行レベルまで向上させるとともに、既存躯体の約80%を再利用しながら、建て替えの60〜70%のコストで、大胆な意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、その行為を繰り返すことによって建物の建築の長寿命化を図る新たな再生手法である。
EX.(仮称)清瀬市民センターリファイニング工事|Refining Project of Kiyose Citizen’s Center
既存建物の状況把握の後、既存不適格の証明を行い、既存不適合事項や単体規定については、全て現行法に適合させる.特に構造については調査、診断、補強を行った上、工事過程の「家歴書(※東京大学野城教授が提唱する建物の履歴書)」の作成を行っている。このことにより、既存建物の遵法性改善および構造躯体の信頼性を明確化することができる。
結果として、新たに確認申請書を提出し、竣工後には、完了検査済証の交付を受けることができる。つまり新築と同等のものとする手法である。このことにより、中古建物と位置づけられている建物が、性能的にもクリアとなり、ストック活用の促進が期待できる。
また、リファイニング建築を繰り返すことによって建築の長寿命化を図る手法をリファイニング建築と称している。