Roger Muraro
1959年リヨン生まれ。パリ音楽院でイヴォンヌ・ロリオに師事。81年フランツ・リスト国際音楽コンクール(イタリア・パルマ)、86年チャイコフスキーコンクール入賞。88年、パリでのメシアン《幼な子イエスにそそぐ20の眼差し》を演奏の際に作曲家本人から激賞され、メシアン作品演奏の第一人者として認められた。
これまでに、ズービン・メータ、ダニエル・バレンボイム、ヴァレリー・ゲルギエフ、チョン・ミョンフン、ケント・ナガノ、シルヴァン・カンブルラン、佐渡裕など名だたる指揮者のもと、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランス国立管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団など、世界の主要オーケストラと共演を重ねている。
リサイタルは、2003年パリのシャンゼリゼ劇場でのラヴェル/ピアノ作品全曲コンサートの成功を機に、世界各地で精力的に行っている。
04年初来日。トッパンホールには、07年に初登場。08年の2度目の出演では、《幼な子イエスにそそぐ20の眼差し》全曲演奏会で高い評価を得た。11年の来日ではカンブルラン指揮/読売日本交響楽団と共演、リサイタルではリスト《幻想交響曲》の全曲ピアノ版を成功させた。
主なCDは、メシアン作品全曲録音、ラヴェル・ピアノ作品全曲録音のほか、「展覧会の絵」「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲」「ラベル:ピアノ協奏曲 ト長調、左手のための協奏曲」(以上Accord)、ベルリオーズ/リスト「幻想交響曲」(IMS/デッカ)等がある。最新盤はチョン・ミョンフン指揮/フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とのラヴェルのピアノ協奏曲ライヴ録音(ドイツ・グラモフォン)を、11年にリリースしている。
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