土浦まちづくり

■土浦まちづくり講演会

■土浦の歴史的街並み調査をふまえて

講師 一色史彦氏(建築文化史家)

■大徳2階和室にて

■録音-1(32分)

■録音-2(16分)

■録音-3(15分)

■録音-4(18分)

■矢口家の説明会(矢口成也氏)

■録音-5(2分)

■録音-6(21秒)

■録音-7(1分)

■録音-8(12分)

         

■矢口邸文化財調査資料

 矢口家は県指定文化財になっており、もっともよく保存されている家の1つである。尾形氏宅は、ファサードが改造されているが、袖蔵や東の小路側の外観はすぐれている。野村氏宅の西側は現在駐車場になっているが、ここに五十銀行の店蔵が建っていた。

■矢口家(県指定重要文化財) 撮影資料

                         

■土浦街角歴史的建築物の実態

 この建築物は空き家の時期がしばらく続き、つい最近、とある不動産業者が競売により落札し、即解体という運びとなりました

 時代の流れなのか?それとも単なる無節操・無見識なのか? 少なくとも、現在のスクラップ&ビルドの風潮は、ヨーロッパや昔の日本が持っていたリノベーションの精神から程遠いものです。
そして特に現在の住宅に関して言えば、文化的価値のない、しかもコストパフォーマンスの低い単なる組立品による箱物が主流を占め、「経年変化」に伴って、味わいを増すような建築物は殆ど造られていないと言っていいでしょう。ただただ「経年変化」ならぬ「経年劣化」を待つのみの文化的価値が全く認められない箱物に住んでいて、どうして日本国憲法第25条で定められているような「健康で文化的な最低限度の生活」を営むことが出来るのでしょうか。

 矢口氏邸・震災前のひな祭りの際の画像です。

2018年9月22日改修後の矢口氏邸の外観です。

■矢口家住宅修復工事

(永井昭夫建築設計事務所 ブログ参照)

 東日本大震災で大きく損壊した茨城県指定文化財である「矢口家住宅(矢口酒店・土浦市)」の修復工事が始まりました。矢口家住宅は、1849年から1867年の江戸時代末期に建てられ、茨城県内に現存する土蔵造りの商家建築の中でも、屋敷全体が土蔵造りになっていて、家相図も残るなど、特に貴重な有形文化財です。

 修復工事は今年から約4年間かけて行われ、総事業費は約2億1750万円。今年度の工事は、店蔵・袖蔵・元蔵・米蔵のうち、元蔵の土壁の塗り直し、屋根瓦の葺き替えが予定されています。(2012年10月13日)

 建築士会主催で、その修復工事の第一回目の見学会が行われました。次回の見学会は12月1日の見込です。次回からは、建築士会員以外の参加者枠も若干数ですが、設ける予定です。

 土壁の剥落、屋根の瓦の損傷が激しく、外壁・屋根は全て剥がし、構造体だけの裸の状態にしてから、元の状態に復元していきます。

ビニールシートで養生してあるのでわかりにくいですが、江戸時代から現存する金庫です。かつては、常陽銀行の前身の銀行の金庫としても使用されていました。


▶︎矢口家住宅修復工事H25年10月

 ここ最近、県の指定文化財である矢口家住宅(土浦市中央・中城通り沿い)の修復工事の見学を何回か、させて頂いています。昔ながらの伝統工法で修復されており、現在では、そんな現場もなかなか見る機会がなくなりました。土壁下地の竹小舞が組まれています。竹は真竹です。

 内部の間仕切壁の下地の竹は半割りで使用、外部は割らずに真竹を使用します。外部と内部では、土壁の塗り方が違うようです。高価ですが丈夫な棕櫚縄で竹を縛っています。

 茨城県産の土に藁を混ぜて練っていきます

 土壁はまずは荒壁で仕上げ、次に中塗りを行い、最後に漆喰壁で仕上げます。
現在は荒壁が塗られている段階です。

▶︎土蔵改修工事~土壁・縦縄入れ

 土壁の荒打ち工事が終わって、養生期間は約1か月、今度は「縦縄入れ」の工程に入ります。約3cm間隔で縦に藁縄を付けて、土壁を塗りこんでいきます。次回は横縄入れの工程に入ります。
この伝統的な昔ながらの土壁もその厚みや地方によって、その工程は様々のようです。

 

▶︎土蔵改修工事~土壁荒打ち


土壁の下地の竹小舞を組み終わったら、今度は土壁を練り込んでいく「荒打ち」の作業に入ります。土壁の材料は最低でも、一冬、藁を入れて寝かし、土壁を塗る直前にも藁を入れて撹拌した材料を使用します。竹小舞を縛る藁縄が長めに伸びていますが、これを土壁に巻き込みます。土壁がコンクリートとしたら、藁縄は鉄筋の役割を果たします。
  

 次の工程の土壁の付着が良くなるようにコテで跡を残す作業です。

次の世代のために、改修時期がわかるように百円玉を埋め込んでみます。

荒打ちの作業後、約一か月の養生期間に入り、次の土壁の工程に入ります。

▶︎土蔵改修工事~土壁・斑直し

 築100年の蔵の改修工事が始まって約1年が経ちました。
今回の土壁塗りの工程竹小舞」「荒打ち」「縦縄入れ」「横縄入れ「斑(むら)直し」「中塗り」「漆喰」と続くうち、「斑直し」まで完了です。冬場に入りますので、しばし中断、春以降に工事を再開します。

2F部分の「斑直し」が完了

垂木・破風部分の「斑直し」が完了

「斑直し」全て完了

▶︎土蔵改修工事~土壁・横縄入れ

 ここ一週間、はっきりしない天気が続き、どこの現場も外部工事がさっぱり進みませんが、土蔵の改修は別です。素屋根(仮設の屋根)がついていますので、今日くらいの雨では何の影響もありません。
土壁工事荒打ち」「縦縄入れ」に続き、今日から「横縄入れ」です。
土を塗って、藁縄を6cmピッチに入れていきます。
冬場は凍結の恐れがあるため、土壁の工事は出来ませんので、完成まであと1年以上かかる見込みです。

  

 

カテゴリ:建築文化・伝統 2014年5月14日(水)