グレタ・トゥーンベリ

■グレタ 「ひとりぼっちの挑戦」

グレタ・トゥーンベリ

 トゥーンベリは、2003年1月3日ストックホルム生まれ。著名なオペラ歌手のマレーナ・エルンマンと俳優スバンテ・トゥーンベリ(スウェーデン語版) の娘である。彼女の父方の祖父は俳優兼監督のオロフ・トゥーンベリ(英語版)である[6]

 2011年(8歳)に気候変動について初めて知る。なぜ気候変動の対策がほとんど行われていないのか理解できなかったため、落ち込んで無気力になり、その後アスペルガー症候群 、強迫性障害 (OCD) および選択的無言症と診断された。彼女は、その診断は「以前は私を制限していた」ことを認めながら、アスペルガーを病気とは見なさず、代わりに「スーパーパワー」と呼んでいる。

 その後約2年間、家族に対して、菜食主義になりアップサイクリングを行い飛行機に搭乗しないことによってカーボンフットプリントを下げるよう、強く要求した。「両親の最終的な反応とライフスタイルの変化が、彼女が人々に変化をもたらすことができるという希望と信念を与えたと信じている」と語った。

 2018 (15歳)後半に、学校での気候変動のストライキとスピーチを開始した。彼女が授業を欠席することについて、教師たちの中で見解で分かれている中、「人々は私がやっていることは良いと思っているが、教師はやめるべきだと言う」と彼女は語っている。

 2019年5月に気候変動への抗議スピーチ集「変化をもたらすために未熟すぎるなんてことはない(No One Is Too Small to Make a Difference)を出版し、収益を慈善団体に寄付した。気候行動を要求する最初のスピーチの一つで、選択的無言症について、トゥーンベリが「必要なときだけ話す」ことを意味すると説明した。2019年、イギリスのバンド The 1975 のテーマソングである「The 1975」のリリースのためにナレーションを提供し、「 だから、そこにいるみんな、今は市民の不服従の時です。反抗する時です」と締めくくった。 収益はトゥーンベリの要請に応じてエクスティンクション レベリオンに渡されることになった。

エクスティンクション・レベリオン(英: Extinction Rebellion、略称:XR)は、人間の生産活動による地球温暖化 、生物の多様性の喪失 、そして人類の絶滅と生態システム全体の崩壊の危険に対する有効な政策の欠如に対して抗議し、温暖化に対する政治的な決断を促すために非暴力の直接行動を用いる社会・政治的な市民運動である