アダージョ(アルビノーニ)とアダージョ(バッハ)の曲想の違い

■アダージョ(アルビノーニ)とアダージョ(バッハ)の曲想の違い

▶︎アダージョ(バッハ)

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685年-1750年)が作曲した「G線上のアリア」をイメージして制作しています。アリアとは美しい旋律のゆっくりとした舞曲を意味しています。祈りをささげるような曲調は、教会音楽を作り続けたバッハらしい美しい旋律です。バッハを弾いていると、本当に余計な音が無いなぁと思います。建築のように設計された曲は、演奏せずとも楽譜を見るだけで美しいなと思います。

 バッハは若い頃、イタリアで作曲された協奏曲をチェンバロ・ソロ用に編曲したりしていたそうです。この曲のオリジナルは、アレッサンドロ・マルチェッロ(1669~1747)のオーボエ協奏曲ニ短調で、これをもとにした協奏曲BWV974の第2楽章アダージョは、「マルチェッロのアダージョ」としてピアノでもよく演奏されています。



▶︎アダージョ(アルビノーニ)

 「日本や欧米では葬儀のとき最も使われている曲の一つ」だそうだ(Wikipediaより)サミュエル・バーバー『弦楽のためのアダージョ』

 アメリカではジョン・F・ケネディの葬儀で使用され有名になった。日本では昭和天皇の崩御の際にNHK交響楽団の演奏が放映された。お葬式・葬儀で使われるクラシック音楽

 『アダージョ(アルビノーニ) Adagio in G minor』は、18世紀イタリアの作曲家トマゾ・アルビノーニ(Tomaso Albinoni/1671-1751)に関連する楽曲。1958年出版。

 実は、アルビノーニ作品のほとんどは、第二次世界大戦中のドレスデン空襲の際に失われてしまっていた。下挿絵は1900年頃のドレスデン市街遠望。