■アダージョ(アルビノーニ)とアダージョ(バッハ)の曲想の違い
▶︎アダージョ(バッハ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685年-1750年)が作曲した「G線上のアリア」をイメージして制作しています。アリアとは美しい旋律のゆっくりとした舞曲を意味しています。祈りをささげるような曲調は、教会音楽を作り続けたバッハらしい美しい旋律です。バッハを弾いていると、本当に余計な音が無いなぁと思います。建築のように設計された曲は、演奏せずとも楽譜を見るだけで美しいなと思います。
バッハは若い頃、イタリアで作曲された協奏曲をチェンバロ・ソロ用に編曲したりしていたそうです。この曲のオリジナルは、アレッサンドロ・マルチェッロ(1669~1747)のオーボエ協奏曲ニ短調で、これをもとにした協奏曲BWV974の第2楽章アダージョは、「マルチェッロのアダージョ」としてピアノでもよく演奏されています。
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