ぱたぱた

 粒子と隙間との間に、さまざまな種類の庄カがカ、がほ七粒子側カ、ら隙間を押す圧カが高い場合と、隙間側から粒子を押す圧カが高い場合がありま七それぞれ、生物にとって、まったく別の種類の環境が出現します。

 圧力の方向と同時に注目すべきなのは、粒子の表面の有する柔軟性で丸赴子の皮膚が硬いのか、やわらかいカ、で丸やわらかさによって、庄カに対するレスポンスが変わります。

 さまざまな圧カが、粗子の表面にヒダ(プリーツ)を生じることを僕に教えてくれたのは、ドゥルーズで丸ヒダとはすなわちぎらざらで七圧カの強さと、皮膚のやわらかさがヒダにあらわれます。

 ヒダの性状を、ばたばたとれぎざぎざというオノマトぺを使って、僕は表現しています。たとえば「アオーレ長剛(2012年)のファサードの木パネルは、ぱたぱたしていますが、ぎざぎざしてはいません。皮膚が薄くて親細だと、ヒダはばたばたした感じになりま丸薄く、繊細な皮膚に接していると、生物は安心します。

 長岡ではナカドマに面したファサードだけが、ぱたばたれていま丸ナカドマでなごんでいる人たちを身心させ、のんぴりさせるために、ぱたばたしています。

▶浅草文化観光センター

( Asakusa Culture T0urist inf0rmation Center)

 江戸の文化を今に伝える、浅草・仲見せの向かい側に立っ、情報センター、小劇場、カフェの複合施設。

 40mの高さの建築ヴォリュームが要求されたが、われわれはかつての浅草を構成していた、木造平屋の建築を7つ重ねてみた。隙間の多いばらばらとした中層建築が実現Lた。

 単位となるそれぞれのトト住宅」を少しずっずらすことによって、ファサードをばたばたさせた。40mという高さにもかカ、わらずかつての泉京の下町がもっていた木造のスケールを取り戻すことが可能となった。

▶アオーレ長岡 

 20世紀、都市が成長・拡大するのに応じて公共建築が郊外へと移動し、巨大な孤立したコンクリートの箱となり、ハコモノとして批判された。この長岡市の市庁舎、アオーレ長岡では、こうした20世紀の流れを反転させようと試みた。

 市役所を町の中心部へと戻し、ナカドマ(中土間)と呼ばれる公共の広場をつくり、町のまん中に、生活の中心を再生することができた。

 ナカドマの地面は、農家の土間に用いられていたタタキの手法を用いて、ざらざらとしてデコポコしている。ナカドマを囲う壁は、皮付き、節ありの、越後スギの羽目板をランダムに組み合わせた。パネル化し、千鳥(チェック)模様でぱらぱらと取り付けられた。これらの操作だけでは、ナカドマの大きさに比べてまだざらざら惑が足りか、と考えて、パネルをばたばたとさせることでよリヒューマンで暖かい印象の公共広場をつくることができた。

 空間のスケールが大きくなった時は、それを構成する粒子も、そのスケールに見合ったあばれ方をしなければいけない。さもないと、木を用いてものっペリして、つるつるした印象を与えてしまうことを学習した。

▶アントルポ マクドナルド

 パリ北部、19区のマクドナルド馴こ面した、1970年につくられた巨大物流倉庫を、学校、住宅、体育館の複合コミュニティ施設として再生した。

 OMAが全長500mの2階獲ての既存倉庫を残しながら、5人の建築家が共働して新しいプログラムを追加するというマスタープランを提案し、中学校、高校、スポーツ施設の入る東端部分をわれわれが担当した。

 既存の閉じたコンクリートのハコに、薄い金属板を葺いてつくった軽やかでぱたぱたとした屋根を載せることて都市に開かれた、ゆるいコミュニティ施設を実現した。外壁に付加されたルーバーと折り紙のようにぱたぱたと折られた屋根は、空間に、ランダムネス、ヒューマンスケールを与え、同時に、屋根がつくる影によって、都市の中にサステイナブル(持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な)な複合建築が出現した。

中庭北側壁面に取り付けられたルーバー