カミヤシャトーの古写真史

■第8章 史 料

▶第1節 史料

▶第1項目 神谷翁記念碑

 牛久市神谷2丁目の神谷墓地内に、瑞垣で囲まれた一角があり、その中に神谷傳兵衛の記念碑が建っている。記念碑は総高さ12.5尺×幅5尺×厚5寸、稲井石と思われる粘板岩製である。表面には神谷傳兵衛の履歴が、裏面には記念碑建立に携わった関係者の名前がそれぞれ楷書で、表面上部には「神谷翁之碑」が葉書で記されている。

 瑞垣内には「神谷家墓地跡」「昭和五十三年四月二十四日東京谷中墓地に改葬する」と記された花崗岩製の墓石があり、ここが神谷家の墓所であったことがわかる。

 墓石から南西方へ参道が伸び、鳥居や狛犬、灯籠などがその脇に並ぶ(上写真左下)周囲の宅地化により参道が縮小された際に撤去された狛犬一組が、シャトーカミヤ敷地内に移設されている(聞き取り調査による)(下図参照)

▶第2項 古写真

 所有者が所蔵する古写真は、建設中の事務室を遠景で写した明治35年のものから昭和6・7年頃までの来賓者を迎えた時の記念写真や作業風景が多い。