東日本大震災アーカイブ-1

 防災科学技術研究所(防災科研)自然災害情報室は1963年に開設され,災害および防災科学技術に関する国内外の情報および資料の収集,整理,保管および提供を行うことを業務としている。

 図書や雑誌のような製本資料の他,台風や地すべり,洪水などさまざまな災害に関する空中写真・フィルムや,各種ハザードマップ,地域防災計画,各種地図資料,古書や古文書資料といった多種多様な資料の収集と研究所内外への公開を行っており,国内有数の自然災害および防災に関する専門図書館としての機能を有している。

 特に被害の大きかった災害については,集中的に資料収集と公開を行っており,1947 年カスリーン台風,1959 年伊勢湾台風,1960 年チリ地震津波については,災害写真や各種の報告書など多様な資料を収集し一般公開するとともに,ウェブサイトでも資料情報を公開している。

 2011 年10 月現在,これまでに収集した資料のうち,新聞資料や古書等の一部については自然災害情報室の閲覧コーナーで展示しており,自由に閲覧することができるる。また,防災科研では,地震から約1 か月後の4 月17 日に「緊急報告会―東日本大震災への対応―」として地震のメカニズムや震災の概要,当研究所の対応について講演会を開催した。自然災害情報室でも新聞をはじめとした収集資料の一部を公開している。