Itzhak Perlman Bach Violin Sonata No.1 BWV 1001.wmv
Bach: Sonata for Solo Violin No. 1, Menuhin (1956) バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 メニューイン
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作曲した無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006は、3曲ずつのソナタ(BWV番号は奇数)とパルティータ(BWV番号は偶数)合計6曲からなり、ヴァイオリン独奏の楽曲として、今日では古今の名作の一つに数えられる。
パルティータ第2番ニ短調 BWV1004 BWV 1004 シャコンヌ
257小節に及ぶ長大な「シャコンヌ」を終曲にもつこのパルティータ第2番はこの曲集の頂点の一つを形成するもので、最も著名な作品である。全5曲
シャコンヌの名称どおり変奏曲の形式を持つが、ニ長調の中間部を有する三部形式とも取れる。音楽的な構成としては、冒頭の8小節に現れる低音の下行テトラコードをシャコンヌ主題とし、種々の変形を受けながらこの主題が32回現われ、そのたびに上声を連続的に変奏する壮大な作品となっている。
■構成
構成は前の記事で見た通り以下です。
アダージョ
フーガ(アレグロ)
シチリアーナ
プレスト
僕の持っている楽譜(ペーターの原典版)で問題になっている所を参考にしつつ、どういう曲かみていきます。
▶第一楽章 アダージョ
冒頭、重々しい和音から始まります。楽譜をみてください。びっしり音が詰まっています。この曲はいわゆる”譜割”が大変な曲で、僕も苦労した覚えがあります。第一音目が四分音符ですが、その次が32分音符で64分も組み合わされます。この曲は重々しいゆったりした曲なので、本当にむずかしい。4拍子ですから四分音符をイチ、ニ、サン、シなどと数えていては曲になりません。
冒頭と同じように4分音符が現れるのは他に三か所あります。特に冒頭含めて三度目の4分音符
にはフェルマータがついて段落的役割を果たしています。ここを中心として、後半に入るような感じがします。
冒頭↓の蛍光ペンを弾いた箇所と同じ形が
↓4度目の四分音符が出てきて直ぐに現れます。
この二か所は直前に32分休符が置かれていて、何か訴えるような、説得力のある箇所です。演奏で問題になりそうなのが
後半のこの箇所で、
原典にはありませんが、楽譜によってはこのようにD(レ)の音が入っていることがあります。なぜ入るかというと、前半同じ形の箇所でこのように
バスが、ソ、ファ、ミ、レ、ド、シ、と一つずつ下がっていますから、
後半のこの個所でも、その形が想起されます。少なくともバッハの頭のうちでは、バスがレ、ド、シ、ラ、ソと鳴っていたに違いない。