万博の太郎

■あせない、万博の太陽 塔の内部、

▶改修を前に報道公開

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 万博記念公園(大阪府吹田市)の太陽の塔の内部が6日、報道陣に公開され、大阪万博から46年を経てもなお鮮やかな色彩を浮かび上がらせた。長年にわたって原則非公開だった塔内は、老朽化による傷みも目立つ。府は今月末から耐震改修工事を始める予定だ。

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 この日、1970年の万博閉幕後初めて塔内全体がライトアップされた。芸術家の故・岡本太郎氏がデザインした高さ70メートルの塔内に入ると、真っ赤な壁に包まれた不思議な空間だった。

■生命の樹、力強く

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 中心にそびえるのが高さ41メートルのオブジェ「生命の樹(き)」。五大陸を表現したとされる青や黄など5色の幹と枝は力強く縦横無尽に伸びる。樹には生物の進化の過程を表す生物模型が取り付けられ、下部に三葉虫が張りつき、枝には恐竜がいた。

 赤い壁にはV字形の突起が規則的に並ぶ。担当者によると、岡本氏は「生命の樹は血流、壁は脳のひだ」と語ったと伝わる。

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■老朽化、床にひび

 しかし、老朽化は一目瞭然だ。オブジェはほこりが目立ち、床のタイルはひび割れていた。かつて292体あった生物模型は老朽化が進み、いまは約30体。模型のゴリラは頭が朽ち、中の金属が見える。府は総事業費17億円をかけて、耐震改修とともに生命の樹などを再生させる計画2018年3月から一般公開する予定で、担当者は「現代の技術で、来場者を圧倒する場にしたい」。