水質浄化噴水施設整備促進事業

【事業名】世界湖沼会議誘致促進事業

【内 容】世界湖沼会議の本市開催の誘致を促進する

【実施時期】平成26 年度~30 年度

  世界湖沼会議は、研究者・行政担当者・NGOや市民等が一同に集まり、世界の湖沼及び湖沼流域で起こっている多種多様な環境問題やそれらの解決に向けた取り組みについての議論や意見交換を行う国際会議である。平成7 年には、本市で「人と湖沼の調和~持続可能な湖沼と貯水池の利用を目指して~」をテーマに、第6回湖沼会議が開催され、その際に発表された霞ケ浦宣言では、

①人口と生物多様性に関する宣言、

②開発計画が環境に与える影響に関する宣言、

③知識と技術の移転に関する宣言、

④パートナーシップに関する宣言、

⑤環境教育についての宣言、

⑥総合的な流域管理に関する宣言、

⑦共通の理解に関する宣言」

の7 つの宣言がなされている。世界湖沼会議の開催を機に、霞ケ浦の水質浄化への本市の取り組みが各方面で評価されており、本事業とあわせて、「水質浄化噴水施設整備促進事業」を実施することで、霞ケ浦宣言を踏まえた新たな取り組みを世界に向けてPRすることが可能となり、その結果として環境都市としての土浦の魅力がより一層高まり、交流人口を増やすことが可能となる事業である

■霞ヶ浦の利活用

 今回の計画において、霞ヶ浦周辺地域が中心市街地の区域内に組み込まれたことは、大いに評価しますが、実施すべき具体的な事業に乏しいと考えます。霞ヶ浦への散策など集客を考える上で、水質改善は大きな課題であり、水質改善の達成度を、五感を通じて多くの人が体感できる仕組みにより、交流人口の増加を目指すべきです。

 そこで、観光立国の実現を目指す国の方針との連動を図り、世界からの観光誘客の拠点整備、及び産学官民共同で取り組む水質浄化のシンボルとして、世界一の規模を誇る大噴水を霞ヶ浦湖畔に整備していただきたい。平成7 年霞ヶ浦において開催された世界湖沼会議では、「霞ヶ浦宣言」が提唱され、湖沼とその流域の管理は行政、産業界、学界、住民がパートナーシップを構築し共同で取り組むことが求められています。このことから、水質浄化の機運の醸成と、その取り組みを「霞ヶ浦」から世界に発信するため、世界湖沼会議開催の誘致に対し積極的な働きかけをお願いしたい。さらに、茨城県では土浦を含む霞ヶ浦周辺を関東のスポーツイベントのメッカとなり得る日本一のサイクリングロード整備計画を発表しています。霞ヶ浦周辺における、鉄道、自動車等の交通要所である本市の中心市街地に、サイクリングロードの拠点設を誘致し、回遊性を高めていくことが望ましいと考えます。また、川口運動公園については、2020 年に開催される東京オリンピックの合宿等での誘致が図れるよう、野球場・陸上競技場・ランニングロードを含めた周辺の整備を図ると共に、開催後においてもスポーツイベントの拠点となり得る環境づくりをお願いしたい。