漆原啓子

 漆原啓子(うるしはら けいこ、1963年4月16日 – )は、東京都生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリニストの漆原朝子は実妹。

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 これまで、国内外での演奏旅行、TV出演、海外主要音楽祭、マスタークラスなどに多数出演。国内では特に木曽音楽祭、宮崎国際音楽祭等に毎年出演している。また、V.スピヴァコフ、E.ルカーチ、J.ビエロフラーヴェク、F.ライトナー、H.シフ等の指揮者や、ハンガリー国立響、スロヴァキア・フィル、ウィーン放送響等のオーケストラと共演し、賛辞を浴びた。日本国内の主要オーケストラとの共演のほか、リサイタル、室内楽でも高い評価を得ている。

 デビュー30周年を記念し録音した自身初の無伴奏CD(J.S.バッハ/日本アコースティックレコーズ)は、レコード芸術特選盤に選ばれた。また、2014年に漆原朝子と録音した姉妹デュオCD「無伴奏ヴァイオリン・デュオ」は平成26年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞し、注目を浴びている。常に第一線で活躍を続け、安定した高水準の演奏は音楽ファンのみならず、指揮者、オーケストラ・メンバー等の音楽家の間でも非常に高い信頼を得ている。現在、国立音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授として後進の指導にも力を注いでいる。

■経歴

6歳からヴァイオリンを始めた。
1978年、中学校3年生の時、第47回日本音楽コンクールで第3位、海外派遣コンクールで松下賞を受賞した。
1979年、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学。
1981年、第8回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで最年少18歳で日本人初の第1位を獲得した。
1982年、東京藝術大学に入学し、本格的な演奏活動を始めた。
1985年、ハレー・ストリング・クァルテットを結成し、1986年、民音コンクール室内楽第1部門で斎藤秀雄賞を受賞した。