エベーヌ四重奏団

エベーヌ四重奏団(フランス語:Quatuor Ébène、英語:Ebene Quartet)はフランスで1999年にブローニュ=ビヤンクール地方音楽院在学中の4人によって結成された弦楽四重奏団。エベーヌとは黒檀を意味しており、弦楽器や、管楽器、民族楽器において、指板やフィッティングに使われている、クラシックのみならず広く音楽に関心を寄せる、という意味を込めてそう名乗っている。

■メンバー

 ピエール・コロンベ (Pierre Colombet) 第1ヴァイオリン
ガブリエル・ル・マガデュール (Gabriel Le Magadure) 第2ヴァイオリン
ラファエル・メルラン (Raphaël Merlin) チェロ
ヴァイオリンの2人はブローニュ=ビヤンクール地方音楽院でジャズ・ドラム専攻。チェロはジャズ・ピアノ専攻。
これまで、イザイ弦楽四重奏団、ガボール・タカーチ、エバーハルト・フェルツ、ジェルジ・クルタークらに師事した。

■元メンバー

 マチュー・ヘルツォク (Mathieu Herzog)ヴィオラ
カルテット創立時のメンバー。ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院でジャズ・ヴォーカルを専攻した。2014年5月3日、フェイスブックの公式アカウントにて、指揮活動に挑戦したいとの理由から脱退が発表された。脱退発表時の段階で、その後任者や選考するのかどうかも未定。

■概要

 2004年に超難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、併せて聴衆賞、2つのベスト・パフォーマンス賞、カール・クリンガー財団賞を受賞し話題をさらった。音楽に対する柔軟な姿勢が国際的な評価を得ている。これまでに数々の世界中の有名ホールで演奏をこなしており、2006年、2007年にラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにおいて来日した。
幅広い音楽性で知られ、新しい発見や即興的な志向を持ち、洗練されたダイナミックな音楽性と冒険的で創造的なアプローチを特徴とする。それによって古典派音楽の作品、現代作品そしてジャズにまでも取り組む。クラシックだけでなく、ジャズや現代作品のライブ、ポップアーティストとの競演も行う。モーツァルトの音楽に傾注しているようで、第1ヴァイオリンのコロンブは、