田崎悦子(pn)

 1979年、シカゴ交響楽団常任指揮者のゲオルグ・ショルティに発掘され、同オーケストラとバルトーク・ピアノコンチェル卜第2番で衝撃的なデビューを飾った田崎悦子は、一躍国際的檜舞台に上がった。その他、これまでに協演した指揮者はサヴァリッシュ、スラットキン、ブロムシュテット、小澤征爾など世界一線の指揮者達である。井口秋子氏に師事し、全日本学生音楽コンクールピアノ部門優勝後、桐朋学園音楽部高校を卒業、フルブライト奨学金を得て、ジュリアード音楽院に留学。以後30年間ニューヨークに在住。

 1972年カーネギーホールにてニューヨークデビュー。これまでに、シカゴ、セントルイス、ブダペスト、ロッテルダム、スイスロマンド他、世界のオーケス卜ラとの協演。アメリ力建国200年記念音楽祭においては、若きアメリカのホープとして、ケネディセンターでのリサイタルに選ばれた。又、ルツェルン、マールボロ、アスペン、サイトウ・キネン、草津音楽祭などの国際フェスティバルに出演。

日本ではN響をはじめ多くのオーケス卜ラと協演。

ソロでは”ドイツロマンをもとめて” (1987-1997) “三大作曲家の遺言”(1997文化庁芸術祭参加作品) “ピアノ・マラソン” (2001) “NACH BACH”(2004)と、2006年~2009年まで東京文化会館において続行された6回シリーズ「田崎悦子ピアノ大全集」では、バッハより21世紀までの全ピアノ史を縦断するという前代未聞の企画を完奏、その魂をゆるがす表現力は「一音一音に自身の人生そのものを投影させるかのような演奏は、聴き手の心の奥底まで鋭くえぐり出す」(日本経済新聞)と絶賛され、「日本ピアノ界の金字塔」といわれるイベン卜となった。

八ヶ岳ピアノマスタークラス”Joy of Music”総合音楽監督。
桐朋学園大学音楽部、及び同大学院特任教授。現在、八ヶ岳山麓に居住。