エンリコ・オノフリ(Vn)

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 エンリコ・オノフリ (バロック・ヴァイオリニスト、指揮者)1967年4月1日生まれ。14歳にして初めてヴァイオリンを手にして以来、たちまちの内に天賦の才を発揮。6年後にはニコラウス・アーノンクールより、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに招聘される。直後に様々な楽団に招かれ、若干22歳でジョルディ・サヴァールの楽団、ラ・カペラ・レイアルのコンサートマスターに抜擢される。サヴァールからは同楽団のツアーやCDのレコーディングにソリスト、コンサートマスターとして招かれるなど、変わらず厚い信頼を置かれている。

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 20歳よりイル・ジャルディーノ・アルモニコのコンサートマスターを務めているが、楽団のキャリアとして最も重要な「ヴィヴァルディの四季」のソロはオノフリが若干26歳の時の録音である。その後イタリア・バロックを中心に、数々の名盤の数々をテルデック・レーベルに録音し、ソリストとしてのオノフリの名声はヨーロッパ中に知れ渡っている。また、コンサートマスターとしてもチェチーリア・バルトリ、ラベック姉妹等、著名なソリストからも絶大な信頼を得ている。

 近年はイル・ジャルディーノ・アルモニコ以外にてソリスト、指揮者としての活動を精力的に行っており、ベルリン古楽アカデミーをはじめ、欧州各国の古楽団体の他、イタリア、スペイン、フランス、スイス等のモダン・オーケストラ・歌劇場にも頻繁に指揮者として客演している。
2012年4月には急遽リヨン・オペラ座管弦楽団の公演に招かれ、
モダン・ヴァイオリンの弾き振りでの公演は観客とオーケストラメンバーからの絶賛を博した。現在ディヴィーノ・ソスピーロ(ポルトガル/リスボン)の首席指揮者。

 自身のソロ活動としては「アンサンブル・イマジナリウム」を立ち上げ、同団がロンドンにおいて2010年に行った演奏会は、英国一の発行部数を誇る新聞紙 “The Telegraph”紙の《2010年クラシック・コンサート・ベスト10》にて第1位を得ている。同2010年の福岡古楽音楽祭、東京文化会館でのリサイタル後は、その「奇跡的なヴァイオリンの技術、音色と音楽性」が熱烈な反響を得、また2011年に石橋メモリアルホール、白寿ホールにて行われたチパンゴ・コンソートとの公演は全席完売となり、「古楽の公演でステージ上に補助席が出るほどに完売した」とクラシック業界的に大きく話題となった事は記憶に新しい。

 また、近年CDのリリースも盛んに行っており、直近では、ディヴィーノ・ソスピーロとの「1700年代のポルトガル・バロック音楽集(共演:ジョンマ・ベルタニョッリ他)」や、セビリャ・バロック・オーケストラとの「ペドロ・ラバッサの作品集」。また、ソプラノの森麻季をゲストに迎えた09年の来日公演のライヴ盤「愛をこめて」が国内版としてAnchor Recordsよりリリースされている。