フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ

 フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ(Francesco Tristano Schlimé、1981年 – )は、ルクセンブルクのピアニスト。現在はバルセロナを拠点にヨーロッパを中心として活動を行っている。アメリカ合衆国に留学した際にDJやターンテーブルに触れたきっかけで、現在もクラシックに加えてテクノの曲をピアノで演奏することで知られている。19歳のときの2000年にミハイル・プレトニョフの指揮するロシア・ナショナル管弦楽団と共演してデビューを果たす。その後の2004年、フランスのオルレアンで開催された20世紀音楽国際ピアノコンクールで優勝を果たした。1998年ジュリアード音楽院へと入学している。在学中に日本人の友人から日本の映画を紹介され、映画の授業で大島渚に関する論文を執筆している。

 初来日公演は、2010年2月。大成功を収め、音楽専門家だけでなく多くの注目を集めた。その後もコンスタントに来日公演を行っている。 また、別ユニットととして、Aufgangを結成。2014年2月、Aufgangから離れることを発表した。2014年6月にはドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト、アリス=紗良・オットとのデュオ・リサイタルが決定している。

 ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァル、ルール・ピアノ・フェスティヴァル等著名な音楽祭に参加。またヨーロッパ、アジア、南アメリカの多くの演奏会でソリストとして演奏活動を行っている。2000年、19歳でミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団とアメリカ・デビューを果たす。以来、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、リール国立管弦楽団、王立ワロニー室内管弦楽団、ハンブルク交響楽団、ニューヨークの新ジュリアード・アンサンブル等と演奏。また、これまでにミハイル・プレトニョフ、クラウス・ペーター・フロール、エマニュエル・クリヴィヌ、ジェフリー・テイト等の著名指揮者と共演。

 2001年、自らソリスト、指揮者として活動する室内オーケストラ、新バッハ・プレイヤーズを創設。現代音楽様式にも触発され、ソロ・ピアノ、ジャズ・アンサンブルのための作品も作曲する。2004年のオルレアン(フランス)20世紀音楽国際ピアノコンクールで優勝、またルクセンブルク・フィルハーモニーによりヨーロッパコンサートホール協会の「ライジングスター」ネットワーク・アーティストに選出され、主にヨーロッパとアメリカを中心に精力的に活躍している。2011年ドイツ・グラモフォンから『バッハケージ』、2012年『ロング・ウォーク』をリリース。