ヤニーナ・フィアルコフスカ(pn)

ACD22291

 ヤニーナ・フィアルコフスカは、モントリオール生まれ。ジュリアード音楽院卒。1974年、アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで入賞以来、ルービンシュタイン最後の弟子として、30年以上に渡って国際的に活躍している。特にショパンとリストのピアノ作品の偉大な演奏家の一人として欧米で高く評価され、新発見されたリストのピアノ協奏曲第3番をゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響と世界初演(1990年)する。巨匠A.ルービンシュタインをして「生まれながらのショパンの解釈者」と言わしめた、詩的な叙情性とロマンティシズムの香り高きピアニスト

これまでシカゴ響、クリーブランド管、フィラデルフィル管、ロイヤル・コンセルトヘボー管、ロンドン・フィル、イスラエル・フィル等と共演。キリル・コンドラシン、サー・ゲオルグ・ショルティ、クラウス・テンシュテット、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、ベルナルド・ハイティンク、ロリン・マゼール、ズービン・メータ、サー・ロジャー・ロリントン等、著名な指揮者と共演する。2007年レナード・スラットキン指揮デトロイト交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏、大成功を収める。日本では、2008年3月の初来日では大阪フィル定期でショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏し好評を博す。

 一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していたが、それを見事に克服、2004年1月ドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開、聴衆に勇気と感動を与える。