ピエール=ローラン・エマール(pn)

 ピエール=ローラン・エマール(Pierre-Laurent Aimard, 1957年9月9日 – )は、フランスのピアニスト。

■略 歴

 リヨン出身。地元の音楽院に通い、後にイヴォンヌ・ロリオに師事。1973年にパリ音楽院で室内楽演奏により褒賞される。同年、オリヴィエ・メシアン国際コンクール優勝。1977年にブーレーズの招きで、アンサンブル・アンテルコンタンポランの創設メンバーに名を連ねる。ブーレーズのほか、小澤征爾、ズービン・メータ、シャルル・デュトワ、プレヴィン、アンドルー・デイヴィス、デイヴィッド・ロバートソンらの指揮者と共演。20歳でシカゴ交響楽団と共演し、アメリカデビューを果たした。


■レパートリー

 現代音楽の関係者として特に有名で、ブーレーズの《レポンRépons 》、シュトックハウゼンの《ピアノ小品 第14番Klavierstück XIV 》、リゲティの《練習曲》などを演奏した。ジョージ・ベンジャミンやマルコ・ストロッパら年下の作曲家の作品も取り上げている。近年では、アーノンクールの指揮によってベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の録音によって、現代音楽の愛好家以外からも注目を浴びた。 近年テルデックでも録音を行い、なかでもメシアンのトゥーランガリラ交響曲は絶賛を博している。