アラベラ・シュタインバッハー

1006261726 Arabella_Steinbacher_B_04-2014 arabella-miho-steinbacher_c_jpg_681x349_crop_upscale_q95 アラベラ・シュタインバッハー(Arabella Steinbacher、日本名:アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher) 1981年11月14日- )は、ドイツのバイオリニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。バイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。

 アラベラ・美歩・シュタインバッハーは、世界のメジャー・オーケストラと共演を重ね、国際舞台で活躍する第一線のヴァイオリニストとして、既に確固たる地位を確立している。<ニューヨーク・タイムズ>は、「叙情と情熱のバランスのよさ―彼女の長所は、とりわけ磨き抜かれたテクニックと美しく多彩な音色にある」と評している。

 2004年、パリで急病のチョン・キョンファに代わり、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し大成功を収めたのをきっかけに、ソリストとしてのキャリアをスタートさせた。使用楽器は、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ブース」(1716年製)。

 レパートリーは30曲以上の古典派やロマン派時代の主要な協奏曲に加え、バーバー、バルトーク、ベルク、グラズノフ、ハチャトリアン、ミヨー、プロコフィエフ、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、シマノフスキ、ヒンデミット、ハルトマン、そしてグバイドゥリーナの「オフェルトリウム」と多様である。

 国際的な一流オーケストラ、指揮者と共演しており、これまでに、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー、ドレスデン・シュターツカペレ、バーミンガム市交響楽団、シカゴ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、NDR北ドイツ放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団、WDRケルン放送交響楽団、ウィーン交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団、オルフェウス室内管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、バンベルク交響楽団等と共演。日本では、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団と共演している。