チャーリー・シエム

■チャーリー・シエム

 1986年、ロンドン生まれ。ヨーロッパや北米を中心に活躍しているヴァイオリニスト。純クラシック以外にもクロスオーバー、ジャズなどを演奏し幅広い音楽性を持つ。故ユーディ・メニューインの演奏を聴いたことがきっかけとなり、3歳よりヴァイオリンを始める。ケンブリッジ大学で音楽を学んだ後、ギルドホール音楽院と英国王立音楽大学にてシュロモ・ミンツ、イツァーク・ラシュコフスキーに師事。

 シエムは既に世界中のオーケストラと共演を重ねており、豊富なステージ経験を積んでいる。今までに、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、リトアニア国立交響楽団、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。又、グシュタード・メニューイン音楽祭を始め、サンモリッツ音楽祭、アメリカ・スポレート音楽祭やウィンザー音楽祭など多数の音楽祭にゲスト出演し、その若さと才能溢れる演奏で人々を魅了している。

 2008年10月に行われたモスクワ・フィルハーモニー交響楽団との英国ツアーでは、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏し、高い評価を得た。2009年にはパリ、ロンドン、オスロ、ベルゲン、バーゼルで行われたコンサートで成功をおさめ、今ヨーロッパで最も有望視されている若手クラシックアーティストの一人となった。同年7月に行われた英国ロイヤル・バレエ団キューバ公演では、自らもステージに上がりバレエダンサーの演技に合わせて演奏するというユニークなコラボレーションを実現し、その公演で、型にはまることのない独自のスタイルを持った新しいタイプのアーティストとして、人々に強い印象を与えた。

2010年にワーナー・クラシックス&ジャズと契約を結ぶ。同年、カーネギーホールで演奏を行うほか、名門チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とロイヤル・アルバート・ホール、ニューヨーク、テルアビブなど各地で共演し更なる活躍の場を拡げた。同年末にはヨーロッパ各地で行われた、クラシックとポップスを融合した「ナイト・オブ・ザ・プロムス」のツアーに全33回も出演するという偉業を成し遂げ、マスコミに大きく取り上げられた。