ユジャ・ワン(piano)
ユジャ・ワン (王羽佳, Yuja Wang, 1987年 – ) は中国の女性クラシックピアニスト。北京に生まれ、6歳からピアノを習い始め、北京の中央音楽学院に学んだ。
■家族生活
音楽一家に生まれる。7歳のときに北京の中央音楽学院に入り、3年間そこで学んだ。14歳のときにカルガリーのマウント・ロイヤル・カレッジで英語を学ぶためにカナダに移り住んだ。現在ニューヨーク在住だが、大抵は世界中を演奏旅行している。
■キャリア・2001年
仙台国際音楽コンクールで3位、審査委員特別賞(Special Jury Prize、20歳未満の特に優れた決勝出場者、賞金50万円)を獲得した。
■デビュー
2003年、チューリッヒでデイヴィッド・ジンマンの指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団との共演によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏し、ヨーロッパデビューを果たした。2005-06シーズンに、オタワでラドゥ・ルプーの代役としてピンカス・ズーカーマン指揮によるベートーヴェンの協奏曲を演奏し北米デビューを飾った。
2005年9月11日、最も有望な21歳以下のピアニストに与えられる「2006年ギルモア・ヤング・アーティスト賞」の受賞者に決まり、賞金1万5000ドルを得た。
15歳からの5年間フィラデルフィアのカーティス音楽学校で学び、ラン・ランの教師でもあったゲイリー・グラフマンに師事し、2008年5月に卒業した。コンサートの数も多くなった。
2006-2007年、ニューヨーク・フィルハーモニック、ヒューストン交響楽団、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、NHK交響楽団、オランダにてサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、北京にて中国フィルハーモニック管弦楽団、サンタフェ室内楽音楽祭にて広州交響楽団と共演した。
2007年3月、ボストンで行われたコンサートにて、3月8日から3月の13日まで4回の定期演奏会でのボストン交響楽団との共演を取りやめた、伝説的なピアニストマルタ・アルゲリッチの代役となった[5]。シャルル・デュトワ指揮の下チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏し、非常に好ましい批評を得た。
2008年1月21日、アナーバーの Hill Auditorium で演奏し、スタンディングオベーションに応えて3度アンコール演奏(グルックのオルフェオのメロディー、モーツァルトのトルコ行進曲、リムスキー=コルサコフの熊蜂の飛行(ジョルジュ・シフラ編曲))した。
2008年4月2日、ボストン・シンフォニーホールで、元々マレイ・ペライアの演奏予定だったコンサートにてアカデミー室内管弦楽団と競演した。2008年ヴェルビエ音楽祭で演奏し喝采を得た。2008年12月17,18日、シャルル・デュトワ指揮によるNHK交響楽団第1636回定期演奏会でラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を演奏。17日の演奏はテレビ放映された。