相撲ファン必見ですよ!江戸時代の大相撲や力士の世界を探る「抱え相撲の世界」開催
来月9月11日(日)から両国国技館で大相撲九月場所が開催されますが、その両国国技館の1階にある相撲博物館にて江戸時代に行われていた抱え相撲に関する展覧会が開催されますよ。
相撲博物館で開催される「抱え相撲の世界」では、江戸時代に相撲界にあった「抱え力士」という仕組みに関連する資料や浮世絵作品が展示されます。
天明八戊申江戸大相撲生写之図(右隻) 豊麿(?)画
江戸時代、力士は僧侶や歌舞伎役者などと同じく士農工商の身分にとらわれない存在でしたが、力士が大名家に武士の身分で取り立てられることもあり、これを「抱え」と言います。相撲好きの大名は本場所で活躍する力士を取り立てたり、地元の有望な者に稽古を積ませて抱え力士とし本場所に送り込むなどしていたそう。
江戸幕府は大名抱えの力士を武士の身分として認め、それ以外の力士は浪人扱いとしていました。抱え力士になるには大名に目を付けてもらえるほどの実力を持っていなければならず、抱え力士になることは当時の力士にとって憧れであり目標であったのでしょう。
- 秋津風沖右衛門(1800〜38) 歌川豊国(二代)画
- 錦木塚右衛門(1822〜61) 歌川豊国(三代)画