■祀られた仏たち
■仏都・会津を代表する古刹の仏たち




慧日寺(磐梯町)の金堂(写真奥)・中門(写真手前)。平成20年に復元 写真提供=磐梯山慧日寺資料館
■(一九〇三)一月の暴風雨により、堂は倒壊した。‥のとき内陣に安置されがん〉しょついした諸像は別当願成寺に移されており、難を逃れた。同三十七年に堂は復興される。その後庭園や弛も整備され、往時のすがたを取り戻している。(若林)
■天立像平安時代後期 像高98.5〜103.5cm一成寺(白水阿弥陀堂)重要文化財珂弥陀三尊の前方左右に立つ。向かって右が持国天、司左が多聞天である。両像とも髪束の垂れた髪を結い、宅広の天冠台を戴き、鎧をつける。持国天は左手を振り上げ、右手を腰にあてる。多聞天はその反対の姿勢をとる。激しい怒りと動きをあらわした姿で、そのたカかやや複雑な寄木造の構造を示す。両像の量感を減らした体躯は軽快で、激しい動きをあらわしているにもかかわらず、全体の調和はよく保たれている。(若林)写真提供=願成寺多聞天130持国天阿弥陀堂(国宝)。中尊寺金色堂、高蔵寺阿弥陀堂とともに東北三大阿弥陀堂とされている。写真提供=願成寺