移動美術館

■茨城ゆかりの洋画家たち

▶︎オープニンク展の開催にあたって

 平成29年11月27日、土浦駅前の新施設アルカス土浦に「土浦市民ギャラリー」オープンいたします。新たな芸術文化の発信拠点となる、土浦市で初めての本格的なギャラリーです。

 そのオープニングを飾る展覧会といたしまして、「茨城県近代美術館移動美術館」を開催いたします。移動美術館」は、近代美術館のコレクションを県内4ケ所の会場に巡回展示する企画で、土浦市民ギャラリーが最終会場となります。本展覧会では茨城県ゆかりの洋画家たちの作品が一堂に会し、県内における洋画の流れをたどることができます。また、特別出品といたしまして、フランスを代表する画家で印象派の巨匠クロード・モネの「ポール=ドモワの洞窟」が展示されます。

 開催にあたりまして、茨城県近代美術館をはじめご協力をいただきました関係各位の皆様に心より御礼を申し上げます。土浦市民ギャラリーでは、優れた芸術品の鑑賞並びに芸術文化の発表の場を提供する事業を通して、長く市民に親しまれる施設になることを目指してまいります。

平成29年11月

■土浦市民ギャラリー−2017.11.27

会場 土浦市民ギャラリー(展示ギャラリー)

▶︎ごあいさつ(移動美術館の開催にあたって)

 このたび、茨城県近代美術館は空調改修工事のため平成29年5月15日から平成30年1月19日まで休館しておりますが、その間、目立市郷土博物館、しもだて美術館、古河歴史博物館、土浦市民ギャラリーの1館とともに「茨城県近代美術館移動美術館」を開催いたします。

 昭和63年に開館した茨城県近代美術館は、来年開館30周年を迎えます。その長い歩みの中で収集してきたコレクションは、茨城の郷土作家を中心に、西洋絵画や国内外の優れた作品にも広く目を向けたものとなっており、現在の収蔵点数は約4,000点を数えます。

 本展では、その多彩なコレクションの中から、茨城県ゆかりの中村彝や辻永、榎戸庄衛、小堀進、村山密など、明治期から現代に至る本県を代表する洋画家たちの作品を中心に展示紹介するほか、印象派を代表する画家、クロード・モネの「ポール=ドモワの洞窟」を特別出品します。各会場と県近代美術館の学芸員が協力し、茨城の洋画史の魅力を示すかつてない展覧会となることでしょう。また会期中、美術館アカデミーやコンサート、ミニガイド、ミニワークショップなど楽しいイベントも多数行います。

   

 今回の移動美術館が、茨城の芸術文化の豊かな広がりに思いを馳せる機会となり、多くの皆様にお楽しみいただけることを願っています。

平成29年11月 茨城県近代美術館